趣味にお金を使いすぎてしまったFさんの場合

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Fさんは、学生のころよりバイクが非常に好きで、趣味としてツーリングなどをよく行っていました。
この頃は、バイクに乗っているだけで満足だったのですが、社会人に出てからはお金に余裕ができたこともあってか、バイクをいじることに興味が移っていきました。

しかし、バイクのカスタムというのは、こだわればこだわるだけお金がかかってしまうことから、Fさんの給料だけではすぐに足りなくなってしまい、Fさんは消費者金融からお金を借り入れることにしました。

その後、Fさんの趣味はバイクをいじることからバイクのコレクションへと移り変わっていき、消費者金融からのキャッシングだけでなく、オートローンを組んでバイクを続けざまに購入してしまったこともありました。
しかし、そんなお金の使い方をしていれば、消費者金融からの借入はいずれも限度額へと達してしまうのは当然のこと。その後、1ヶ月の返済が追い付かないことから、友人にバイクを売り、それを返済と生活費に充てるようになってしまったのです。
それでも生活に余裕が出来ると、また新たなバイクを購入したくなってしまい、購入しては売却してを繰り返した結果、気付けば返済を滞納するようになってしまいました。
Fさんは、これ以上とても返済をしていくことができないと感じたため、専門家のもとを訪れ、自己破産の依頼をすることにしました。

裁判官による裁量免責という手段

今回のように、趣味がたたって自己破産をすることになってしまった場合、自己破産手続きはどのように進めていくことになるのでしょう?
Fさんは、この時点で購入したバイクはすべて手放しており、ローンだけが残っている状態になっていました。
換価すべき財産がすでにないため、自己破産は管財事件ではなく、同時廃止事件として処理されることになっています。

次に、そもそも趣味への多額投資というのは、ギャンブルやショッピングと同様、浪費行為の一部であるため、破産法上の免責不許可事由に該当する行為です。よって、免責決定を得るためには、裁判官の判断による裁量免責を得るしかありません。

裁量免責を得るとなれば、重要となってくるのは裁判官との審尋です。
ここで、今までの行いを反省し、誠実な態度を見せることができれば、まず間違いなく免責決定が出されるはずです。

最終的に、Fさんは今まで自身が行ってきた軽率な行為を反省し、今後は仕事と趣味を両立できるように精一杯の努力をすると裁判官に伝え、無事に免責決定を得ることに成功しています。

0214020005ちょっと待って?ふとした疑問もここで解決

ここまで読んでいただいた方、ある1つの疑問が思い浮かんでいるのではないでしょうか?
上記のことから、免責不許可事由がある場合は、裁判官による裁量免責が鍵になることはわかりました。
では、裁量免責を得るために必要となる、裁判官との審尋とは一体どういったものなのでしょうか?
こちらの簡単な答えとしては、面接と覚えておくと良いでしょう。
それで今回は、自己破産申立後、裁判所にて行われる「審尋」について詳しく見ていきます。

審尋は全部で2回行われるのが原則

自己破産の手続きの中で、審尋と名がつく手続きは全部で2回あります。

最初に行われるのが、「破産審尋」です。
こちらは自己破産の申立人には本当に破産手続きが必要かを判断するために行われます。裁判官の判断や各裁判所の運用によっても異なりますが、一般的には申立書に記載した内容について、具体的なことを聞かれます。
たとえば、なぜ支払い不能に陥ったのか?他に借金はないのか?などで、時間として10~15分程度となっています。

次に行われるのが、「免責審尋」です。こちらはほとんど形式的な内容となっていて、破産審尋のときのように詳しい内容を聞かれることはありません。裁判所によっては省略するくらいです。

審尋は弁護士に同席してもらえる

上記のことからも破産審尋が重要になるとわかっていただけたと思います。ここで裁判官の心証が決まるといっても過言ではないため、失敗するわけにはいきません。しかしご安心ください。
自己破産手続きを弁護士に依頼していた場合、審尋に同席してもらうことができるのです。

さらに、弁護士は代理権が付与されているため、本人が答えに詰まるような質問をされても、代わりに発言することが認められています。
間違いなく有利に審尋を進めていけるというわけです。

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