リストラがきっかけとなり多重債務に陥ってしまったEさんの場合

imasia_9449690_S

Eさんは、学習用品をメインに取り扱う販売の営業職に従事していました。

もともと人と話すことが好きだったEさんは、営業職は自分に合っていると思い、日々、営業成績を上げるように努力をしてきました。
しかし、いくら努力してもなかなか営業成績に反映されることがなく、気付けば同期にも大きな差をつけられるようになってしまったのです。

Eさんの会社の給与は基本給が低く、ほとんどが歩合によるものだったため、営業成績の上がらないEさんは、しばしば生活費が不足することがあり、それをすべて消費者金融からの借入で賄ってしまいました。

その後、Eさんは会社から解雇予告通知を受けました。
いわゆるリストラをされてしまったのです。

Eさんは営業職自体が自分に向いていなかったと考え、今度は何か資格を取得して自営業をしていきたいと考えるになりました。
そのための先行投資として、会社からもらった退職金を使い、資格学校の費用へと充てることにしました。資格を取得するまでの期間の生活費は、アルバイトと消費者金融からの借入で賄い、資格を取得してから返済していけば良いと考えていたのです。

しかし、現実はそこまでうまくはいかず、試験にもなかなか合格しなかったことから借入額が嵩み、気付けばアルバイトでは返済しきれないほどの金額になってしまいました。

これ以上の返済は困難と考えたEさんは、自己破産を検討することにし、なかなか合格しない資格試験も諦め、アルバイトではなく正社員として勤められるように就職活動を開始しました。
そして、自己破産により借金を清算し、新しい職場で正社員としてもう一度やり直したいとの強い気持ちを持ち、専門家のもとへ足を運ぶことにしたのです。

自己破産で前向きな出発を

Eさんのように、会社のリストラがきっかけとなり、思考の悪循環へと陥ってしまった挙句、悪循環から抜けられないまま、自己破産を検討せざるを得ない状況へと追い込まれてしまう方はたくさんいらっしゃいます。
Eさんの場合、リストラ後のお金の使い方としては、多少の問題があるとはいえますが、もともとのきっかけはリストラにあったと言えますし、借入自体も一概に不誠実な借入だったと言い切ることはできないと言えるでしょう。

最終的に、上述した点が考慮され、Eさんには問題なく免責決定が出されることになりました。
Eさんは免責決定が出る頃には新たな就職先を見つけることに成功し、これからは地道に頑張っていきたいと前向きな笑顔を見せてくださいました。

0214020005ちょっと待って?ふとした疑問もここで解決

ここまで読んでいただいた方、ある1つの疑問が思い浮かんでいるのではないでしょうか?

上記のことから、いくら借金まみれになっても自己破産がきっかけで新しい生活を手に入れることが可能だとわかりました。
しかし、過去に自己破産したという経歴が就職活動などに悪影響を与えることはないのでしょうか?
この答えは、「過去の自己破産が就職活動に影響を与えることはない」というものです。

よく自己破産は人生の汚点などとのマイナスな表現がされがちですが、そんなことは一切ありません。
当然、就職活動に影響を与えることもないのでご安心ください。
では、その理由について以下にて詳しくご説明していきましょう。

自己破産は積極的に公表する必要はない

就職活動をする際、まずは履歴書を出すのが通例ですが、履歴書には「賞罰欄」という項目があるものもあります。ここには、過去の表彰歴や犯罪歴などを記入するのですが、自己破産は犯罪ではないため、いちいちこの欄に書きいれる必要はありません。

また、自己破産した事実をいちいち面接時などに話す必要もありません。
もちろん職歴詐称にもならないのでご安心ください。
自己破産は積極的に公表するようなものではないのです。

稀に、官報などの自社情報として保管している企業は、身辺調査の一環として調査・検索にかけることがあってもおかしくはありませんが、実際にここまでしている企業はほとんどありません。
こうした調査の結果、不採用となってしまったのであれば、別の企業を探せば良いだけの話で、そこまでネガティブに考える必要は一切ありません。

自己破産後の生活に不安を感じることはない

また、たとえ就職はうまくいったとしても、自己破産歴を知られてしまえばリストラされてしまうのでは?といった不安を抱えている方も多いですが、こちらも心配する必要はありません。
自己破産を理由にリストラされようものなら、立派な不当解雇に該当する行為です。
よって、解雇の取り消しを求めることが可能となっています。

とはいえ、解雇が取り消しになったとしても、肩身が狭い思いをする可能性が十分にあるため、やはりいちいち自己破産歴を他人に知られるような発言はしないに越したことはありません。自己破産後の生活に不安に感じることはありませんが、あえて他人に口にするようなことではないと覚えておくと良いでしょう。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ