自己破産後の生活ってどうなる?

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自己破産をすると、その後の生活はいったいどのようなものになるのでしょう?
ただでさえ、マイナスイメージがつきまとう自己破産です。過酷な生活を強いられると考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、一般的にはかなり誤解されている部分もあります。
確かに自己破産にデメリットはありますが、そこまで生活に影響を与えるほどではありません。
それでは、以下にて自己破産後の生活についても詳しく見ていきましょう。

借金苦に悩まされることがなくなる

まずは、自己破産の良い部分から見ていきましょう。
自己破産する上での一番のメリットともいえるのが、借金の法的な支払い義務がなくなるという点です。
つまり、自己破産をすることで、借金苦に悩まされることが一切なくなります。

自己破産後はある意味では心機一転、まったくの新しい生活がスタートするといっても過言ではない手続きとなっています。
とはいえ、それをただ喜ぶだけでは、また同じことを繰り返してしまうかもしれません。今までのことを悔やんだり、反省したりといったことは必要といえます。

自己破産という手続きは、極端な話をすると何度でも申し立てが可能となっていますが、最後の免責決定から7年以上経っていることが条件になるため、また借金に悩まされたからといってすぐに自己破産ができるわけではないのです。
自己破産後に大切なのは、その経験をいかに未来へと活かすことができるかどうかにある、ということを覚えておきましょう。

自己破産によるある誤解について

次に自己破産によくある誤解についても見ていきましょう。

自己破産をすると黒いスーツを着た役人が自宅に来て、家具という家具に差し押さえの赤い札を張っていくといった誤解を持っている方もいますが、これは強制執行の場合に行われるもので、実際は白い紙となっていますし、家具というのは差し押さえ禁止財産に該当しています。
稀に、見るからに高価な財産に対しては、裁判所の執行官の判断で勝手に処分しないようにといった注意書きのある張り紙がされることはありますが、実際にはほとんどありません。

このようにドラマなどの影響もあってか、法的手続きには大きな誤解が生じやすく、自己破産もその例外ではありません。
しかし、こうした事実はありませんし、強制執行と自己破産とは関係がない手続きになるためご安心ください。
さらに言えば、自己破産でも家具というのは自由財産といって、継続所有が認められている財産なので、勝手に処分される心配もありません。

無一文になってしまうわけではない

自己破産における誤解の1つに、まったくの無一文になってしまい、まともな生活が送れなくなってしまうといったものもありますが、これも上記と同様、間違った認識です。自己破産をすれば、確かに自身の所有する財産を清算しなければなりませんが、これには一定の基準があります。

自己破産の換価される(財産を現金化し、破産債権者に対して配当すること)対象財産は、時価で20万円以上とされています。この金額以下であれば、家具はもちろんのこと、自動車をそのまま所有することも認められています。中古車程度であれば所有が制限されることはありません。

つまり、自己破産したとしても、まったく生活できなくなってしまう心配はないのです。

自己破産という制度の本来の目的とは

そもそも、自己破産という制度は、多重債務者の救済が目的となっています。
様々な事情がある中で返済しきれないほどの借金を重ねてしまった方に、まるで救済措置がないとなれば、自殺を検討する方がいてもおかしくはありません。
そうった事態を防ぐため、国が設けた救済制度が自己破産です。
ということは、自己破産後にまともな生活を送れなくなってしまうようでは、制度自体の目的を果たしているとはいえないのです。

自己破産したからといって、全財産を処分されるようなことがあっては、その後の生活などできるわけがありません。自己破産は、必要最低限の生活すら保障されない制度ではありません。
こうした点を鑑みてもわかるように、自己破産をしたからといっても、生活ができないほどの悪影響が生じることはほとんどなく、自己破産後の生活への影響はごくわずかなものとなっています。

自己破産手続き中の不自由について

ここで自己破産手続き中の不自由についても見ておきましょう。
自己破産前以上に生活が悪化することはないにしても、すべての借金が免責になるという大きなメリットがある以上、当然デメリットもあり、不自由を強いられることもあります。

自己破産手続きの最中は、資格や職業、居住制限といった不自由さを強いられることになっていますが、これらはすべて手続き終了後に解除されることになっています。自己破産後も引きずることはないのでご安心ください。
あくまでも一時的に不自由するだけであり、制限される内容を見てもすべての方が不自由するわけではなく、ごく一部の方が不自由する程度です。
期間にしても多く見積もって自己破産申し立てから免責確定後までには、半年~1年程度となっています。
長い将来のことを考えれば、この程度の期間であれば大きな不利益は生じません。

自己破産後に不自由する点

では、自己破産後にはどういった点で不自由することになるのでしょうか?
自己破産後にもっとも不自由するのは、おそらく個人信用情報に事故情報が残ってしまう点です。これによって、一般的に7~10年程度は新たな借り入れが困難になってしまいます。

貸金業者と契約する際、現在の信用情報をチェックするために、個人信用情報機関に照会をかけるのですが、ここで自己破産の事実が出てくると、契約できない可能性が非常に強いです。

中には、ブラックOKと称して事故情報がある方に対しても貸し付けをしている業者もありますが、その多くは闇金融と呼ばれる悪質な業者ですし、優良業者であったとしても、せっかく自己破産で借金から解放されたというのに、また新しく借金を作ってしまっては、手続きを取った意味がなくなってしまいます。
とはいえ、期間経過で事故情報は抹消されるので、自己破産はいつまでも残ってしまう情報ではありません。

借金が増えないことはメリットと考える

上記のことから、ローンを組めない、クレジットカードを持てないといったことは確かに不自由ではあるのですが、今まで借金問題に悩まされてきた方にとっては、借金がこれ以上増えないという安心感のほうが大きいのではないでしょうか?

もちろん不自由な点があるのは否めませんが、数年間は借金ができないという制限によって、借金と決別できると考えれば、そこまでのデメリットではありません。

自己破産にまで至ってしまう方の多くは、借金が癖のようになっています。借金ができない状況さえできれば、そういった癖も自然と治っていくものです。

自己破産後は、現金の取り扱いに気を配るようにし、月々の収支の中で余ったお金は貯金する癖をつければ、高価な品を買うこともできます。要はローンが組めないだけであって、現金一括払いができるのであれば、自動車だって購入することができるのです。

このように、自己破産のデメリットは考え方1つでメリットに受け取ることもできます。自己破産後の生活にはどうしても不安を感じてしまいがちですが、それほどマイナスに考えることはありません。
それ以上に、借金がなくなる恩恵のほうがプラスにつながっているといえます。

 

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