苗字を変えても自己破産しないとダメ?

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結婚後、苗字を変えて引っ越しをした途端、貸金業者からの請求がこなくなったという方、実際にもいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、結婚がきっかけとなって貸金業者からの請求がこなくなるというのはあります。
とはいえ、これは一時的なものでいずれは住民登録から貸金業者側に調査をされ、また同じように請求がくることになるのです。

では、苗字を変えた後、そのまま住民票を移さなかった場合はどうなのでしょう?
このまま支払いをせずに借金から逃げ切れるようなことが実際にあるのでしょうか?

なぜ請求がこなくなるのか?

では、なぜ苗字を変えると一時的であっても請求がこなくなるのでしょうか?
この理由は、単に苗字を変えただけでは起こり得ません。引っ越しをし、前住所での郵便物の転送手続きをせず、住民票も移していなかった場合のみです。単に苗字を変えただけでは、旧姓で請求が届き続けるだけです。
貸金業者が住所を把握できなくなって初めて起こり得るのです。

しかし、女性の場合は、苗字が変わって住所が変更されることは貸金業者としても想定の範囲内であるため、滞納期間が著しくなれば貸金業者側も黙ってはいません。
どういった行動に出るかというと、以下で説明する債務名義を取得するために裁判上の手続きへと移行し、最終的にはいつでも強制執行ができる状態にしておくというわけです。

通常の生活ができなくなる危険がある

なお、貸金業者から逃げ隠れするために住民票を移さないという方、中にはいてもおかしくはありませんが、これは決しておすすめできる方法ではありません。
というのも、住民票を移していないということは、地方自治体からの書面(直近での例でいえばマイナンバーなど)を受け取ることができなくなってしまうのです。
こうした公的書面を受け取ることができないと、通常の生活に悪影響を与えるのを避けることはできません。
苗字が変わったのを機に住民票も移さず、そのまま借金から逃げようなどとは考えないようにしてください。そんなことをするくらいなら、素直に債務整理手続きを取りましょう。

借金は放っておかないようにしよう

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また、いくら請求がこなかったとしても借金は放っておくべきではありません。
支払いをしないでいれば遅延損害金がどんどん膨れ上がることになります。

遅延損害金とは返済が遅れる毎に発生する利息のようなもので、通常の利息よりも高く設定されているため、ほんのわずかな期間で高額請求される危険があります。さらには、冒頭でも触れたようにいずれは請求がくることになりますし、最悪の場合、いつの間にか裁判を起こされ自身の知らないところで債務名義(裁判上の請求によって確定した判決などのこと)を取得されていることもあるのです。

貸金業者に債務名義を取得されてしまうと、いつ強制執行手続きをされてもおかしくはない状態になってしまいます。
強制執行手続きとは、債務名義が確定して初めて出来る手続きではありますが、給与や銀行口座を強制的に差し押さえるという、法的には最も強力な回収手段です。これをされてしまうと、手元に返還させるのはほぼ不可能となるので注意しましょう。
こうしたことからも、知らない間に気付けば銀行口座や給与が差し押さえられていたなんてことになりかねないので、借金をいつまでも放置することだけはしないようにしましょう。

支払えないのであれば自己破産をしよう

上記のように借金というのは放っておくべきではありません。
どうしても支払いができないのであれば、素直に自己破産するのが最もよい解決策と言えるでしょう。自己破産と聞くとマイナスなイメージばかりが想像されてしまいますが、実際にはそれほど生活に悪影響を与える手続きではありません。すべての財産を没収されてしまうわけでもなければ、仕事をクビになってしまうようなこともありません。

生活していく上で必要な財産は手元に残すことも認められていますし、この中には車など、一見高価な財産も含まれているのです。

自己破産は多重債務者の救済が目的

では、なぜ車などの高価な財産も所持が認められているのでしょうか?
この理由は、そもそもの自己破産制度の目的は、多重債務者の救済することだからです。いくら自己破産するからといって、すべての財産を取り上げてしまっては生活など出来るはずがありませんし、生活の糧である仕事を自己破産によって失うようなことも決してありません。
もちろん自宅といった、本当の意味で価値のある財産は手元に残すことができませんが、一般に時価で20万円以下の財産であれば手元に残すことが認められています。
つまり、中古車などですでに市場価値が20万円以下となっている自動車であれば、たとえ自己破産したとしてもそのまま所持することができるということ。この自己破産制度の目的を知っていれば、自己破産への不安も少しは和らぐのではないでしょうか?

逃げるくらいなら自己破産を検討しよう

上記のことから、自己破産はそれほど不安になる手続きではありません。結婚などによって苗字が変わり、貸金業者からの請求を免れることができたとしても、それは一時的なものでしかありません。いつ請求がくるかわからない、自身の知らないところでいつ強制執行されてもおかしくない状況になってしまうよりも、支払えないのであれば自主的に自己破産するのをおすすめします。
借金を支払わずにいることのほうが悪影響でしかありません。

夫にはどうしても知られたくない方へ

とはいえ、実際には請求がこなくなったのであれば、そのまま放っておきたいと感じるのも無理はありませんし、夫に借金のことを知られたくないとなれば、自主的に自己破産するなんてことは難しい場合もあります。
しかし、専門家の協力さえあれば、極力誰にも知られないように自己破産をすることは可能となっています。
というのも、自己破産という手続きはそもそもが個人の清算手続きになります。夫婦であるとか、家族であるといったことはまったく関係がありません。
これを言い換えれば、自分以外の誰にも影響を与えずに自己破産はできるということ。まったく影響がないとは言い切れませんが、あったとしても生活する上で支障にならないことばかりです。
たとえば、夫に便利だからとクレジットカードを持つように言われても、自己破産した以上、数年間は借入審査に通るのが難しくなってしまうなどです。とはいえ、いずれも適当な理由をつけて断っていれば不自然に感じるようなものではありませんし、それほど心配する必要はありません。

専門家に協力してもらうのが重要

ただし、他人に知られないためには上記で触れたように専門家の協力が必須です。
自己破産という手続きは裁判所にて行うため、専門家が介入していないとなると自身のもとに裁判所からの連絡が届いてしまうのです。tなれば、他人に知られる危険がアップします。
しかし、専門家の中でも弁護士が手続きに介入していた場合、すべての手続きは弁護士経由で行われるため、裁判所からの通知が手元に届くことはありません。
弁護士との連絡手段にだけ気を使っていれば、誰にも知られずに自己破産することは可能となっています。このように心配する必要はほとんどないtめ、、苗字を変えて請求がこなくなって一安心ではなく、しっかりと手続きを踏んで法的にも解決できるよう、専門家に協力を求めるなどして手続きを進めていきましょう。

 

ys

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